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「仮面ライダーアマゾンズ 最後ノ審判」感想。そもそも終わっていたのでは?




溶原性細胞を巡る戦いから2年、ついに生き残ったアマゾンは水澤悠と鷹山仁の2体のみとなり、仁は消息を絶ち、悠は4Cに追い詰められ今まさに駆除されようとしていた。そんな状況で4C隊員でかつては悠と一緒に暮らしていた美月はとっさに悠をかばってしまい、2人で逃走の末川に転落してしまう。そのまま流れ着いた先で出会った少女、ムクに救助された悠と美月は、ムクが過ごす養護施設「切子学園」で身を隠すことになるがそこに新たなアマゾンが現れ…


ハードな作風でファンが多い「アマゾンズ」の完結編を銘打った本作、やっと観ました。今作を観る前の僕の「アマゾンズ」自体のスタンスは「人を選ぶ作風だけど僕は好き。ただシーズン2の終わり方が素晴らしかったので、その先は別にそこまで見ようとは思わない」という感じで、正直、今作は観た後もやっぱりその感想が上書きされることはなかったかなと…。


あとどうしても諸々のネタバレをするので、シリーズや映画を未見の方は要注意です。













そもそもシーズン2のあの「戦いは終わり、2人は生き続ける」という終わり方が好きだった僕にはそもそも完結編自体が乗り切れないというのもあり、ただあの2人の戦いにどう決着がつくかという部分に公式サイドから答えが出るなら…と思いビビリ半分倒し未半分で見たのですが、そもそものお話に今ひとつパンチが足りない気がする。

今作の「悠と仁の最後の戦い」以外の全体のお話としては「切子学園は食用のアマゾンを育てており、育ったアマゾンたちは金持ちに買われて喰われる為に存在しており、アマゾンたち自身もそれを幸福なことだと学園で教え込まれている」という狂気のアマゾン牧場に悠と美月が紛れ込み、しかもそのアマゾンたちは学園に幽閉された仁の細胞から作り出されているというのが話を引っ張っていくわけですが、ちょっと力不足な設定であると感じてしまうんですよね。

この設定がアマゾンズのシーズン1、シーズン2の中の1話の設定として出てくるならぎょっとするのですが、劇場版でお出しされると何故かスケールの小さい話に見えてしまったんですよね。シーズン2全体を引っ張る「突然人間がアマゾンに変貌してしまう溶原性細胞」の恐怖ほどのインパクトは少なくともないかなぁ。溶原性細胞の新型アマゾンのほうがアマゾン細胞から培養されて誕生した実験体アマゾンよりは強いとシーズン2で明言されているし、今作のアマゾンはどっちかといえば実験体アマゾンに近いわけで、しかも教育で倫理観が壊れてて食べられるのを幸せと感じているせいで危険性はあまり作中の描写では感じられなかったんですよね。
その教育に疑問が出て学園から逃亡した個体が食欲に負けてアマゾンとして暴走しているのが今作で敵として戦うアマゾンなわけですが悠も別に対して苦戦するわけでもなく、しかも学園長の御堂英之助の変身するアマゾンネオアルファにもほぼ太刀打ちできないレベルの強さで、作中の描写を見るによほど追い詰められないとアマゾン体に変身もできないのかガトリングで人間態の姿のままバタバタ殺されちゃうし、歴代最弱アマゾンでは?と思っちゃう。

そういった端々から感じるスケールの小ささのせいで後半に悠と仁が2人共やぶれかぶれになっていままでしなかった「ある事」をしてしまい、ボロボロになって最終決戦が始まる…!というシーンに猛烈な違和感を感じました。
どちらもきっかけとして弱すぎて全然機能していない。特に仁さんは急にポリシーが曲がってしまったように見えて、あんだけ一貫してたキャラクターがここに来てぶれてしまったようでちょっと嫌でした。とにかく新キャラたちに話を引っ張る魅力が薄いし、いざ戦って強くもないのが…。

そして始まった最終決戦も決死の、血みどろの戦いというよりはここまでが弱くて急にお互いが自殺願望をなすりつけ合うような戦いというか、殺してもらうための戦いって感じで、そりゃ凄惨な戦いが展開してからのそれなら今までの積み重ねがあるのでいいんですが、かなり早めにそういうムードが漂うので、結構な視聴者が「あっこれ、負けるのあっちだわ!」と気づいちゃったのではないでしょうか。シーズン1の最後の戦いのような構図で終わってしまうので、なおさら比べちゃう。
ラストで美月が取った選択も…絶対ろくなことにならないって!

今までのキャラクターの扱いだと特に駆除班は割りを食ってましたね。あっさり捕まっちゃうし。そして切子学園計画を影で操っていたのもあの人なわけですがあの人、何がしたいんですか?シーズン2でなんとかしがみついてた椅子まで捨てるような真似してどうすんの?最後にギャグでお仕置きされていましたが、これは石田監督のあんまりよくない悪い癖ですね。

戦闘も特に印象に残るものがない…前述の通り食用アマゾンたちは全然変身しないので、ちょびちょびしかアマゾンが出ないんですよね。アマゾンマンションであんな大群が出る話をやったのに、劇場版が絵的な迫力で負けてしまっているのが残念。アクションシーン自体もすごく洗練されているわけでもなく、特に駆除班のフォーメーションが途中まで野暮ったく見えたのが残念。調べるとアクション監督が今までと違うんですね。そこが裏目に出たのかなぁ。

ここまで珍しく文句ばっかり言ってしまっていますが楽しんだ部分もしっかりあり、ネオアルファの兵器っぽい造形やガトリングアクション、相変わらず頭をもいだり腕をちぎったりと見ている側も痛みは感じちゃう戦い、今まで見られなかった黒崎隊長と駆除班の協力戦などなど、良い点もいっぱいあるんですよ。
過去作を振り返る無粋なカットバックシーンなども差し込まれず、シーズン2で一番苦労した千翼やイユはあの展開を台無しにされることもなく、最期の最期に一言だけ声をかけてくれるあの人など、大人な演出もしっかりあったし。何より「因縁に決着をつける」ということにしっかり向き合ったことが素晴らしいですよ。

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テーマ : 特撮ヒーロー
ジャンル : テレビ・ラジオ

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Author:ジョナサンジョーンズ
千葉に住む20代引きこもり。高校出てから社会に戻れず今に至る

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